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ビー峠の通行止めの、その先へ。


ビーの羽音が谷に山にうるさく響く。


アクロポリスから西方。
西平原を抜け、足を進めてすぐ眼前に広がるその険しい峠道は「キラービーの峠道」と言って、
特にアクロポリスから飛び出したばかりの新米冒険者にとっての
最初の冒険エリアらしい冒険エリア。



チゾも、アーチャーとして生活し始めたばかりの新米冒険者の頃には
よくこの峠道に入って弓を引いていたものでした。



そんな頃から、
ずっと気になっていた場所があります。


峠道の粗雑に敷かれた石畳の道…

その続く「先」。




石畳の道から脇道に逸れれば、
そこには深い谷に沿った狭い獣道があって、
そこを進むと今度は谷を越える小さな吊り橋が見えてくる。





きしむ吊り橋をドキドキしながら渡って谷を越えれば、そこは西の都モーグへと続く荒野。

中級者となった冒険者ならその荒野へと足を進めることとなるわけなんだけど、
でも、
ちゃんとした順路…道であるところのその石畳の先は何故か「通行止め」だった。


印が掲げられた看板に、見張りの衛士が立っていて、

「この先は通行止めだ、引き返しなさい」

と言う。




地図を見てみると、石畳の峠道を下ったその先は海岸沿いの岩場地帯で
うねった道の先は北の雪原へと抜けるような形となっているんだけど…
でも、
季節をいくつ重ねてもまだなお通ることができないその「先」。

チゾも、もうそういうものなんだと思っていた。



「俺がまだまだココッコーみてぇなひよっこだった頃からあそこは通行止めさ。」

「ああ、ノーザンのお堅い女僧兵の心なんかよりも全然開く気配がねぇ。」



きっと今では最早、古参冒険者の酒の席の笑い話ぐらいでしか語られていないに違いない。

 
                                          









ビーの羽音が谷に山にうるさく響く。


アクロポリスから西方。
西平原を抜け、足を進めてすぐ眼前に広がるその険しい峠道をチゾは駆け足で下りていた。



アクロニア散歩部を発足し、世界各地で見聞を広げる魔道士のレヴェ(レーヴェリス)
とある情報を伝えたのはつい先日のこと。


「数年にわたる外勤お疲れ様でした衛兵さん」
通行止めの番をする衛士に労いの言葉をかけに行ったレヴェは
その様子を記事として取り上げていて、それを読んだ私は目を丸くした。






あの、「峠道の通行止め」が…


無くなる…?!





記事を読んだ日から数日。
息を切らせて峠道の端に赴くと、そこには確かにあの「通行止め」の看板が無かった。

引き続き外勤として常駐することになったらしく、
ブツブツとぼやきながら「衛士さん」は変わらずその場所に立っていたけど、

確かにあの「通行止め」の看板は無かった。



もうそういうものなんだと頭も認識してて、今でも目を閉じるとその光景が容易く浮かぶ。


でも、ほら。

ここ、もう通れる。通れちゃう。



通行止めの看板の代わりに煌々と光るワープポイント。

ぐっと息を呑み薄紫色の輪を踏むと、それはなんとも呆気なくその「先」を見せた。

















道は確かに続いていた。


あの峠道の雰囲気そのままで、
数年前からずっと何も変わることなく在りましたけど何か?と言わんばかりに、

まるで何も無かったかのようにすっごい自然に続いてた… 笑

ちょっと見慣れない敵がいるけど、
それ以外はほんとそのままキラービーの峠道。


古い地図だとごつごつした岩場を想像させるような描かれ方だったけど、
踏み入ってみれば実際はどちらかと言うと泥土の色濃い山間の土地。

衛士が言っていた通り、石畳の峠道も薙いだ木やごろりとした岩が埋もれる土砂で
大きく道を塞がれてた。



この土砂を避けるための迂回路を通すのに実に幾年という膨大な時間がかかってしまった

とのことなんだけど…





ふーん。





でもなんか、
この場所で感じる感覚は新鮮でなんだかすごく楽しい。


完全に知らない土地ではなく、見慣れた場所と場所とをつなぐ合間の土地だからこそ、
その見知らぬ敵ばかりの風景に冒険心くすぐる不思議な違和感を感じるのかな…

昔から知っていたはずなのに、初めて見る光景。驚きと胸躍る高揚感。

ビル街の高い建物に挟まれた路地裏に日当たりのいい小さな公園を発見した時の気持ち。

なんかそういうのに似てるかも。


ともかく。
耳に新しい陽気でのどかなBGMも相まって、足を進めることが何故かすごく楽しいおんぷ




敵のほとんどがアクティブかどうかもわからないから、
結構恐る恐る進んでみたんだけど、
こういう気分も久しく味わってなかったなあ〜♪(水色)




分かれ道で地図を広げながら
どっちに行こうか悩むとか、こういうのも非常に楽しいんですけど…!













さて、
少しばかり話が変わりますが。
この峠道の先には「ウェストー開拓村」という場所があります。
まだ人もほとんどいない様な小さな集落みたいなんですけど、
そこで「あること」が出来るという話で、
実はチゾ、その「あること」も目当てでこの場所に足を踏み入れました。


それは、

新しいヘアサロンでの「髪型変更」。


そのウェストー開拓村では
新たに実装された髪型にすることが可能という話なんです。



と言っても、
完全に新規の髪型っていうわけじゃなくって既存の髪型の作り変えバージョン。


チゾといえば前髪ぱっつん「アンティークヘアー」がちょっとした目印になってるんだけど、
この、ずっとチゾの髪型として定着していた「アンティーク」も含む、いわゆる「初期髪」が
その「作り変えバージョン」の恩恵を受けることになって、
それならやっぱりチゾ的には試したいじゃないですか。

ここのところは、
いつだったかのクジで引き当ててそのまま使用して以来、すっかり気に入ってしまっていた
「新春おかっぱ」でずっといたんだけど、それも最近ではちょっと飽き気味。

昔なら、だからといって髪型を…特に紹介状で変えた髪型なんて、
そう気軽に変えることなんか出来なかったんだけど、
今は以前と違って一つしかない髪形の枠を上書きしながら過ごす必要はなくて、
複数の髪型を保存して、気分によって変える事も出来るようになってて…

だから、
アンティークが新しくリメイクされたという話を聞いた時に、
これは、まだ体験してなかった髪型保存システムのお試しも兼ねながら、
新アンティークヘアーには是非せねばなるまい と、思ったのでした。







話戻しまして、
久方ぶりの冒険ゴコロにはしゃぐチゾはあちらにこちらにと寄り道しながらも
海沿いに作られた「ウェストー開拓村」に辿り着きました。


簡易なテントや木箱に入った荷が砂地に心もとなく置かれたこの開拓村は
今はまだ開拓団の団長さんやおっさん嫌いなイケメンくらいしかいませんけど、
少しずつ住人を集めることで段々と村が発展していくみたいです。

ヘアサロンもまた
そういった増やしていく開拓村の要素のひとつで、
潮風に痛んだ髪に嘆く女の子と、はさみに夢を託す青年の少しばかりのイベントを経て
無事開業の運びとなりました。










カット、アレンジ、スタイリング…
ヘアサロンでスタイリストはマホウをかけてくれる。

きらきら輝く変身のマホウ。

素敵なひとときを、望むアナタで過ごしてみてください。










花花 「続」(みどり)「く」(桃) 花花





2012.4月22日 【只今のJOBLV:--♪】   
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posted by: tizzo(チゾ) | ECO日々。 | 10:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - |

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